連続立体交差事業の実例は?西宮市の取り組み

開かずの踏切をなくそう

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西宮市の取り組み

西宮市の取り組み
    
阪神の中核市でもある西宮市は大阪市と神戸市の中間に位置している都市です。そのため、列車の本数や乗客も多く、交通渋滞に悩まされているため連続立体交差事業は急務な事業です。

西宮市ってどんなところ?

西宮市は兵庫県の南東部に位置し、人口約48万人の文教都市です。市の北側には六甲山系が、南側には大阪湾が広がっており自然豊かな都市です。阪神間・北摂エリアで住まい探しをサポートしている不動産会社「株式会社ウィル」のホームページでは西宮市をこのように紹介しています。

松林のきれいな武庫川、広々とした砂浜が広がる公園などにも近く、西宮らしい住環境が手に入る場所も多くあります。市内の住宅地は平坦地も多いですが、阪急甲陽園沿線や阪急「門戸厄神」駅から「甲東園」駅の西側のエリアは丘陵地になっており、アップダウンがあります。駅から距離がある場所も多いですが静かな住宅地が広がっています。

歴史的遺産も多く1000年以上昔の記録にも名前が残っています。さらに市内には、高校球児の聖地でもある甲子園球場もあるため、夏になれば高校野球ファンが数多く訪れにぎやかになります。
西宮市は酒造業を中心に食品加工業が盛んで全国でもトップクラスの出荷額を誇っています。また、食品加工業だけでなく市の南部には阪神高速道路や中国自動車道があり物流拠点としても条件がよいことから、運輸業も盛んな都市です。
1995年には阪神・淡路大震災によって甚大な被害が出ましたが、震災時の被害を教訓として、安全に暮らせる街づくりに力を入れています。

西宮市の連続立体交差事業

西宮市でも交通渋滞の緩和や安全対策、都市の活性化を目指して連続立体交差事業が進められています。特に、甲子園駅~武庫川駅の区間には踏切が6か所もあり、慢性的な交通渋滞に悩まされています。これらの問題を解決するために、西宮市では線路を高架化し6か所の踏切を撤去する工事を行っています。
この工事は兵庫県が主体となり、西宮市、阪神電気鉄道株式会社の3社で行い、平成30年に完了予定です。

鳴尾駅の高架化完了

甲子園駅~武庫川駅の間には6か所の踏切がありますが、その中心にあるのが鳴尾駅です。そのため鳴尾駅の高架化工事が進められていました。
2009年に工事に着手し、2015年3月には下り線が、2017年3月には上り線の高架切替が完了しています。これにより鳴尾駅は全面的に高架化し、今までの交通渋滞や事故の懸念から解放されました。兵庫県の発表によると踏切遮断時間は約40%減少し、工事前に最大340メートルあった交通渋滞は約三分の一の110メートルに縮小することができたそうです。

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全国に点在する開かずの踏切

日本全国にある開かずの踏切はおよそ600か所ですが、そのうち半数は東京都内にあります。また、その開かずの踏切の中でも特に踏切遮断時間が長い踏切は東京や大阪、名古屋に集中しています。踏切は列車だけでなく歩行者や自動車などさまざまな手段で通行することができるため、安全面を考慮して事故の原因となりうる開かずの踏切の改善は国土交通省からも義務付けられています。

連続立体交差事業とは?

開かずの踏切の解消に有効な連続立体交差事業は、線路を高架化もしくは地下化することで踏切自体を撤去する工事です。高架化には仮線方式、別線方式、直上方式の3つの方式がありますが、仮線方式や別線方式の場合は周辺の用地の確保が、直上方式の場合は最終列車の発車以降しか工事できないため夜間しか工事ができない、といった問題点もあり、工事が完了するまでにはかなりの時間が必要となります。

連続立体交差事業のメリット

連続立体交差事業によって線路が高架化されると、ホームの増設もできるため相互発着が可能になります。相互発着により同時に2本の列車がホームに乗り入れることができるため列車の運行本数を増やすことができ、満員電車の混雑の解消にもつながります。また、小田急線のように線路を地下化することで複々線化も可能になるため、急行と各駅停車が分けられ、よりスムーズに運行することができます。

京都市の取り組み

洛西口駅付近で行われている連続立体交差事業は交通渋滞の解消や地域の活性化を目的として行っているため、線路の高架化だけでなく街づくりもかねて自転車や歩行者用の関連側道工事も行っています。高架化の切替工事は完了し、工事前に比べると踏切の遮断時間もだいぶ短縮され、開かずの踏切によって引き起こされていた交通渋滞の問題もだいぶ改善されています。