連続立体交差事業で開かずの踏切を撤去しよう!

開かずの踏切をなくそう

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開かずの踏切をなくそう

    

交通渋滞を引き起こす原因のひとつでもある開かずの踏切は、1日のうち40分以上も遮断機が下りている踏切のことを指しています。開かずの踏切は待ち時間が長いため、ストレスを引き起こしたり待ちきれない人が無理に踏切を渡ろうとして事故にあったりと社会的にも大きな問題となっています。開かずの踏切を解消するために有効なのが地方自治体や鉄道事業者が一体となって行う、連続立体交差事業です。

        

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開かずの踏切の概要

交通渋滞を引き起こす原因のひとつでもある開かずの踏切は、1日のうち40分以上も遮断機が下りている踏切のことを指しています。開かずの踏切は待ち時間が長いため、ストレスを引き起こしたり待ちきれない人が無理に踏切を渡ろうとして事故にあったりと社会的にも大きな問題となっています。開かずの踏切を解消するために有効なのが地方自治体や鉄道事業者が一体となって行う、連続立体交差事業です。

連続立体交差事業で解消!

開かずの踏切を解消するために最も効果が高いのが連続立体交差事業による線路の高架化もしくは地下化です。連続立体交差事業は地方自治体と鉄道事業者が一体となって行いますが、いくら助成制度があるとはいえ莫大な費用がかかるため、収益の少ない鉄道事業者や予算の出せない地方自治体にとっては厳しく、事業に踏み切ることはそう簡単なことではありません。しかし、交通渋滞が解消されることで余計なストレスが減り安全性も向上するなどメリットもたくさんあるため住民の期待は高くなっています。

地域における取り組み

実際に連続立体交差事業を行っている都市を参考にしてみましょう。西宮市では線路を高架化することで踏切遮断時間を大きく減らすことに成功し、スムーズに通行することができるようになりました。また京都市でも西京区の住宅街近くの開かずの踏切を解消するために高架化の工事を行いました。高架化だけでなく周辺の関連側道の工事も行っているためまだ工事は続いていますが、交通渋滞の解消だけでなく街の活性化にも一役買っています。しかし堺市のように歴史的な一面や予算不足などにより工事がなかなか進まない地域もあります。

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全国に点在する開かずの踏切

日本全国にある開かずの踏切はおよそ600か所ですが、そのうち半数は東京都内にあります。また、その開かずの踏切の中でも特に踏切遮断時間が長い踏切は東京や大阪、名古屋に集中しています。踏切は列車だけでなく歩行者や自動車などさまざまな手段で通行することができるため、安全面を考慮して事故の原因となりうる開かずの踏切の改善は国土交通省からも義務付けられています。

連続立体交差事業とは?

開かずの踏切の解消に有効な連続立体交差事業は、線路を高架化もしくは地下化することで踏切自体を撤去する工事です。高架化には仮線方式、別線方式、直上方式の3つの方式がありますが、仮線方式や別線方式の場合は周辺の用地の確保が、直上方式の場合は最終列車の発車以降しか工事できないため夜間しか工事ができない、といった問題点もあり、工事が完了するまでにはかなりの時間が必要となります。

連続立体交差事業のメリット

連続立体交差事業によって線路が高架化されると、ホームの増設もできるため相互発着が可能になります。相互発着により同時に2本の列車がホームに乗り入れることができるため列車の運行本数を増やすことができ、満員電車の混雑の解消にもつながります。また、小田急線のように線路を地下化することで複々線化も可能になるため、急行と各駅停車が分けられ、よりスムーズに運行することができます。

京都市の取り組み

洛西口駅付近で行われている連続立体交差事業は交通渋滞の解消や地域の活性化を目的として行っているため、線路の高架化だけでなく街づくりもかねて自転車や歩行者用の関連側道工事も行っています。高架化の切替工事は完了し、工事前に比べると踏切の遮断時間もだいぶ短縮され、開かずの踏切によって引き起こされていた交通渋滞の問題もだいぶ改善されています。